2007年12月12日

TUOMO Japan tour in Tokyo

IMG_5670r.jpg

今回はフィンランドよりお越しのアーティスト、
TUOMO(Prattala)のギグをクラブ・クアトロで拝聴。
ソロでの活動としてよりも、先にジャズのイルミリエッキ・カルテット
クインテセンスエマ・サロコスキー・アンサンブルなどの鍵盤奏者
としてのプレイを楽しんでいたので、ヴォーカリストとしての実力は
正直わからなかった(クインテセンスでエマとのデュエットは聞いていたが)。

が、フルアルバム「MY THING」を聞けば、彼が並外れた才能の持ち主
であることと同時に、デザインの国フィンランドが生んだ稀にみるミュージシャンであることは疑う余地がないだろう。

フィンランドのアーティストとしては、
近年、北欧ジャズブームの一端を担った、ファイヴ・コーナーズ・クインテット、
そのメンバーでもあるユッカ・エスコラ・クインテット、そしてテーム・マットソン・
クインテット
、面白いところではアラマーイルマン・ヴァサラット
(地下室のハンマーの意)、アコーディオン奏者の
ヨハンナ・ユホラが来日を果たしている。

さて、このTUOMO、ソロ名義ではソウル・シンガーとして
活動しているわけですが、どの曲にも、これまでに研究され、
影響されてきたアーティストのテイストが愛情を持って
たっぷりと詰め込まれ、かつ鍵盤奏者らしく、コード進行、
ハーモニーにひとひねりされ、さらなる進化を遂げた
ニュー・ソウルが堪能できる。
スティーヴィー・ワンダー、カーティス・メイフィールド、ダニー・ハサウェイ、
ジャミロクアイ、オマー、フィリーサウンドなどなど瞬間的なフレーバー
も含め、ニヤッとしてしまうというか、ツボにはまるフレーズが散りばめ
られているので、聞くほどに味の出てくる音楽なのが素晴らしい。
おそらミュージシャンサイドからも玄人受けする音楽性であるだろうと思う。

前置きが長くなってしまいましたが、TUOMOの弾き語りでギグがスタート。
ほぼ曲紹介のみで淡々とどんどん演奏していく、フィンランド人の
お決まりスタイル。アルバム収録曲が14曲(ボーナストラック含む)
あるので、こういう進行なのだろうかと思ったが、ちゃんと内容もライブ用に
リアレンジされていて飽きの来ない構成で楽しめました。
まさしく、ブルー・アイド・ソウルの歌声は素晴らしくファンを魅了し、
アルバム同様、ライブでも、モーグやローズを多用した鍵盤プレイは
特に光るものがありました。
途中、リズムセクションのバトル・コーナーも披露されて盛り上がり、
シングルヒットの「Don't take it too hard」で一気に最高潮に。
個人的には、「Since or before」が良かった。クールなベースラインと
奥行きのある世界観を持つ名曲でありますな。
1時間半ほどたっぷり、アンコールも2度応えてくれる大サービスでした。

幸運なことにサイン会をやっているというので、早速お話。
メインのTUOMOの前にパーカション奏者のアブディサ・アセファさん
と話しをしていたのだが、本人曰く、昨年フィンランド・カフェ主催の
Jukkis Uotilaのギグで来日しているという。
あ〜、それ見に行ってました!どうも気づかなくて失礼!!

それにしても、またしてもメンバーがかぶっていました。
今年も、ヘルシンキでフィンランドの音源を入手してきましたが、
どのCDも共通しているメンバーがいるので、プレイヤーを辿って
CDを購入すると、思わぬ偶然に出くわすことがありました。
本アルバムもイルミリエッキ・カルテット、クインテセンスのメンバーでも
ある、Tpのヴェルネリ・ポホヨラ(ヘルシンキ・サヴォイ・シアターで見た
UMO ジャズ・オーケストラのゲストとして参加していた)、そして、
ファイヴ・コーナーズ・クインテットのメンバー、サックスのティモ・ラッシー
クインテセンスのエマ・サロコスキーと馴染みのメンバーで固められている。
スタジオも老舗のFinnvoxと安心できる環境の下で行われているようです。

当の本人、TUOMOもフィンランド人らしく、親切で人なつっこい性格で
女子に非常に人気があったような印象を受けました。
ベースのヘイッキ、メンバーの中でもちょい年上と見受けられるギターの
アキ(・カウリスマキではなかった!)はもの静かでこれまた典型的なフィン人、
そして、ビギンの比嘉さんを一回り大きくしたような、ドラムのミッコ比嘉(嘘)も
よくいるフィン人で、こういったいろんなタイプのメンバーが
一緒になって演っているというのも面白いところです。
ちなみに、ヘルシンキでのメインのライブ場所は中心部にあるタヴァスティア
という情報を入手しました。


さて、次に来日するのは誰なのでしょう?

セカンドをリリースしてからのファイブ・コーナーズ・クインテットか、
はたまたテディ・ロック・プロデュースのスタンス・ブラザースだろうか。

ラベル:Finland
posted by terve111 at 02:36| ロンドン | Comment(1) | TrackBack(0) | Finland | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お初です。
かなり詳しく書かれていてびっくりです。
ライブは行けませんでしたがインストアには行けました。
Posted by ヒロシ at 2007年12月12日 23:42
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